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[Max備忘録その5.1]Messageの活用と視覚化

5に書いておいても良かったのですが、あまり詰め込みすぎると混乱の原因になるので、今回はこのような形に…。

さて、題名の通り今回はMessageオブジェクトと、値の視覚化について補足です。あくまで”パッチを見やすくする”のと”Messageを活用して予期せぬエラーを起こさないようにする”の2点です。

最大値と最小値を設定する

その5で作ったパッチを見てみましょう。

おや……? maxよりminの方の値が大きくなっていますね。このプログラムだとrandomから出力される値が固定されるぐらいですみますが、より大きく複雑なパッチだとエラーの原因になったりします。ですがこれをどうやって回避したものでしょうか。
numberオブジェクトは個別に最低値、最大値を設定できますので、それを活用しましょう。minのnumberオブジェクトを選択してキーボードで”command + i”を押します。するとこのようにインスペクタウインドウが開きます。(右側部分)

 

ここの一番下にminimum,maximumという項目があります。これを設定することでmaxがminより小さくなってしまったり、その逆を防ごうというわけです。しかし、どうやってこのminやmaxを設定しましょうか。インスペクタウインドウで設定するだけでは、numberを動かす度に変わってしまう値に対応できません。

そこで活用するのがMessageオブジェクトです。このオブジェクトはあらかじめ設定したテキストメッセージをオブジェクトに送ったり、オブジェクトから出力されたメッセージを受け取って表示することができます。実際にやってみましょう。

messageオブジェクトを作るには上のツールバーから選択するか、キーボードの”m”を押します。

そしてこのようにパッチを組みます。”max $1″と”min $1″はそれぞれ最大値と最小値を設定するMessageオブジェクトです。両方とも$1という部分がありますが、これは受け取った値に置き換えられてメッセージを送ります。つまりmax側のアウトレットから57という数字が出たとき、”max $1″は”max 57″というメッセージを送信しているのです。これによってmin側のmaximumは57に設定される、というわけです。

視覚化

さて、今度はそれぞれの値を見やすくしようと思います。数字を見やすくする、というとスライダー類が思い浮かびますね。その中でも今回は範囲指定なのでそれに適した”rslider”を使います。(おそらくRange-Sliderの略かと思われます。)

オブジェクトをつくり、rsliderと入力するとこのようにrsliderが出てきます。

このままだとアレなので、maxとminのnumberオブジェクトに合わせた形に変更しましょう。四隅の四角をドラッグ&ドロップすれば形を変えることが出来ます。
このrsliderは範囲を設定することができ、最小値と最大値をそれぞれ左右のアウトレットから出力します。

しかし、このままだとnumberとrsliderの連携がとれないので、pattrというオブジェクトを使います。pattrは色々な機能を備えていますが、基本的には値を保持(store)するものだと考えていただいて構いません。そんな値を保持してくれるpattrをこのように繋ぎます。(あとでつなぎ替えるのでbondoと+に繋がるパッチコードは消してください。)

そして今度は両側のpattrから先ほどのbondoと+へパッチコードを繋いでやります。

こうすることで、numberとrsliderの同期がとれ、パッチが見やすくなりました。

今回はこれで終わりです。次回はサブパッチャーについて。

[Max備忘録その5]”random”と範囲設定

さて、第五回。Maxには色々なオブジェクトがありますが、今回はその中でもランダム系にフォーカスしていきたいと思います。
今回はrandomと範囲の設定の仕方です。randamはその名のとおり、値をランダムに出力するオブジェクトです。早速やってみましょう。

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[Max備忘録4]Hot inletとCold inlet

Inletとは

さて、前回とは変わって今回はMaxの処理系の話になります。
それぞれオブジェクトを作ってインレットとアウトレットにパッチコードを繋げると言う話を一番始めの回(こちら)でしたと思いますが、インレットには2種類あるのです。
マウスオーバー(マウスカーソルを上に合わせること)をすると赤いリングが出るものと青いリングが出るもの二つがあると思います。それぞれ赤い方を「ホットインレット(hot inlet)」青い方を「コールドインレット(cold inlet)」と呼びます。

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[Max備忘録3]bang信号とは

bang信号とは

Maxにおけるオブジェクトは基本的に”bang”と呼ばれる信号で動いています。これが何か、説明するよりも実際に見てみた方が早いでしょう。

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[Max備忘録その1]Max7基礎知識

マルチメディアアートの標準言語として、アーティストでも使いやすいビジュアルプログラミング言語として、各方面で人気を博しているMax7について、解説していこうとおもいます。

「プログラミングなんて難しそう…」なんて思ってるそこの貴方、これはビジュアルプログラミングなのでパズルをするようにプログラミングができちゃうんです。やってみると以外と簡単。自作シンセだって作れてしまいます。頑張っていきましょう! 続きを読む

はじめに – Jitterとは。そして環境構築。

ビジュアライザをつくりたい…でもどんなソフトを使えば良いんだろう。
AfterEffectsじゃ凝ったものはつくりにくいし…レンダリングに時間はかかるし…

その答えはMaxでした。

基本になるMax、DSP機能をもったMSP、そして映像を扱うJitter。これらがまとまって”Max”という一種のプログラミング言語を作り上げています。細かな解説はWikipediaさんにお任せするとして…

オーディオビジュアライザ。楽曲を作る上で近年無くてはならないものとなってきている、ミュージックビデオ。ボカロ界隈なんかではなぜか「PV」と認識されていますが…。
作品をアップロードしようにも、大半は動画投稿サイト。音楽だけでアップロードできる著名サイトはSoundCloudぐらいなもの。皆さんもお悩みになったことがあるのではないでしょうか。(あ、この記事では主に音楽を制作している人間向けです。そういう前提で進めます。)

さて、そんなときに使えるのがJitterです。このソフトを使えばまっさらな状態、ゼロから動画を合成するビジュアライザを作ることができます。

というわけでこのコーナーではこれからJitterを始めたい人、とりあえず何なのか知りたい人向けに記事を書いていこうと思います。基本はTutorialを和訳した上でわかりやすくパッチ(Maxでは他のプログラミング言語のソースに当たる部分をソースと呼称します)の解説をしていきます。

またMaxは有料ソフトウェアですが、保存ができない機能限定版であれば無償で使うことが出来ます。ですのでそちらを利用するのもありです。では次回よりチュートリアルの解説に入りましょう。では。

ほぼ日作曲

夏の暑い中、皆様如何お過ごしでしょうか、Quadtuneでございます。
一昨日よりオリンピックも開幕し、ますますご健勝のことと……

いや、うん、このノリウザいな。
どうも、Quadtuneです。

先週あたりからやっている一日一曲作曲月間。やってみると以外と面白いもので、是非作曲勢のみなさまもご参加をw
色々な課題を決めて一日の間にその曲をつくるのを目標にやっております。
良い訓練になるものです、ふぅ。

新しくなったStudiosOneを使ってみた! ~”Logic Pro X” VS “Studio One 3″~

どうもご無沙汰しています。Quadtuneです。

さて今回はDAW比較をしてみようと思います。あくまで個人の独断と偏見に基づき、語らせてもらうことにしましょう。では早速。

そもそも何故別のDAWを使ってみようと思ったのか

あー、はい、そこからですよね。これはただ単純にWin機のほうがMacよりスペックが高かったからです。最近ソフトシンセを多重起動してるとカクるは落ちるわで…やれやれです。ちなみに主の環境は

MacBook Pro (Late 2011)/i7-3620M/RAM 8GB
自作PC/i7-4770k/RAM 16GB

となっており、スペック的にはWinの圧勝です。こっちだったらさくさく動くと思ったんですよ。

で、案の定サックサクでした。

で、その上で自分がLogicを使い続けるか…それともStudioOneを使うのか、見極めようと。実はStudioOneこれ試用版なんですよね今。購入するかどうかとても迷っています。自分と同じ境遇の方は少ないでしょうが、DAWの乗り換えを検討している方の助けになれば幸いです。

本記事は、DAWを扱うのになれているDTM中級者ぐらいの人やそれ以上の方を対象にしています。初心者の方にはおすすめできません。
また、Logicしか使ったことがなかった僕の、Logicのみで使われる名称などが出てきます。ご了承ください。

ではさっそく大まかな機能ごとに見て行きましょう

1.アレンジ画面&オートメーション

アレンジの要になるこの画面。リージョンを切り貼りしたり、ループ再生したり、はたまたオーディオファイルを加工したり…やることはいっぱいあります。その中でとくにクラブミュージックとかで頻繁に使う「オートメーション」。
時間経過とともにフィルターを開けたり閉じたり、LFOのレートを変えたりと言ったことを行う、クラブミュージックでは必須の機能です。
Logicはマウスを用いて絵を描くように動かして記入できますが、関数的なぴっちりした入力は苦手…せいぜい直線だけです。ところがStudio Oneではオートメーションはまるで「Adobe Illustrator」で線を描くかのごとくハンドルを操作してオートメーションを描くことができます。これには感動しました。
ですがStudioOne違うトラック上のリージョンを結合できず…
あと、インスペクタが見難い!まあ、これは慣れですかね。

両者ともにマイナス面プラス面とあって、互角です。
こちらにおいてもLogicの圧勝です。

2015/9/2:追記

Logicにもすばらしい機能がありました。「オートメーションカーブツール」。ツールボックスより選択できます。二次関数的に入力できますし、カーブのバリエーションもStudioOneより豊富でした。

2.MIDI打ち込み(ピアノロール)

結論から先に言います。Logicの圧勝です。
StudioOneではベロシティを音符から直接変えることもできず、そもそもベロシティがパーセンテージ表示だし、MIDIイベントも管理できず、複数のリージョンを選択して、そのすべてのMIDIノートをいじることもできず…不満しかないです。またLogicで「Shift」キーと「上or下矢印キー」を押すことでできるMIDIノートの一番上だけ一括選択とかいったこともできないので、Logicの勝ちです。

3.ミキサー画面

これは互角の勝負になりそうです。Logicでは縦の見やすい形状になっていて、直感的操作でソフトシンセやエフェクトをいじくれるのに対して、Studio Oneでは利便性を追求した形になっています。これは見やすさを取るか操作性を取るかですが、じっさいLogicでも不便を感じることもないですし、互角と言って構わないでしょう。

 

結論

いままでメインとなる機能について比較してきましたがいかがでしたでしょうか?
違うDAWを使ってみると、以外と便利な機能があったりして驚かされますね。まあ、そのぶん今までより不便なところも目に付いてしまうわけですが…。

僕が使った感触では、Studio Oneも良いDAWではあるんですけれど、Logicに比べMIDIの使いづらさが目に付きました。他の点ではほぼ互角なので、気持ち的にはLogicを使っていきたいです。でも新しいMacを買うまではWindowsかなぁ…。スペック的に。

というわけで、また別のDAWも試してみようとおもいます! SONARとかProToolsとか!

第2回 iPadで初MIX…の前に、準備。

iPhoneやiPadといったスマホやタブレット端末をターンテーブルやコントローラの代わりにしてDJできないか…?

と考えて行き着いたのがTRAKTOR DJ for iPadでした。(ここまで、前回のあらすじ)

さて、では今回はiPadでDJしますよ〜! やっほう!

てなわけで、前回購入したTRAKTOR DJ for iPadを起動します。

ちなみにこのアプリ、iPhone版も別売りであるみたいです。どうして持っていう人はそっちでも良いかもしれませんね。
TRAKTOR DJ for iPad Screenshot1

……おお、なんかかっこいい。そしてしばらく待つと映像が流れます。(初回起動時のみ)
それが終わると…?

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot2

デデーン!

おお! なんかでた!
…あれ、でもターンテーブルは?

よくよく見てみると、これは波形のみを表示するタイプのよう。それに加えて…全部英語!
これには参りました(笑)

とりあえずなんかいじってみます。左上のプラスボタンを押してみます。
すると…なんか出てきた!

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot3

これ、曲を選択してインサートする画面らしいです。と、いうわけで曲を選んで…あれ、この曲どっかで見たことあるなぁ…そうか、これiPadに入ってる曲だ!

そう、このソフトはiPadに入っている曲やドロップボックスに入れておいた曲を読み込むことが出来るんです。プレイリストも表示されるから楽ちんですね。

ではさっそく、Daniel Kandiの2曲を読み込んでみて…

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot4

読み込み中………

長 い !

曲について分析してくれてるんですね。
ようやく終わりました、ふぅ…。

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot5

 

なんだか、それっぽい感じですね。真ん中上の「68.5」というのはBPMかな?
右上のSYNCっていうのはテンポシンクのボタンのよう。その右は…

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot6

テンポ設定がここで出来るようです。この曲は137BPMなので、それに合わせます。自動解析だと68.5って検出されてるみたいですね。

さてさて、下の曲はっと…

あれれ、92? 自分の記憶だと130ぐらいだったと思うんだけどなぁ…
んん?「TAP MODE」っていうボタンがあるじゃないか!これだ!

再生しながら、「TAP MODE」のボタンを押すと、ボタンが出てきて…

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot7

トン、トン、トン、トン…
4拍分打ち込むと、そのテンポに近いテンポになるよう分析し直してくれました!

TRAKTOR DJ for iPad Screenshot8

これで全ての準備は整った…いざ! ミックス!

 

注:スクリーンショットはTRAKTOR DJ for iPadより引用しました